一番はまったのは「森は知っている」でした。


嵐のピクニック

 本谷 有希子(講談社文庫)
 短編集、すぐ読める。同じ著者の「生きてるだけで、愛」的なお話が多かったような気がする。

さよなら渓谷

 吉田 修一(新潮文庫)
 物語中に性犯罪も出てくるので苦手な人は読まない方が良いと思う。理解できそうで出来ない。映画化されていたんですね。

森は知っている

 吉田 修一(幻冬舎文庫)
 産業スパイの話。孤児の少年たちがスパイの英才教育を受ける、18歳で本物のスパイ(諜報員)となるか決断、35歳になったらスパイ卒業して多額の報酬と自由な生き方を手に入れる。17歳だかの主人公の少年と周りの大人の話。すごくおもしろかった!検索するとこれはシリーズ物の2編目で、1編目は「太陽は動かない」、最新作の3編目は「ウォーターゲーム」だそうですね。わ~読む。

橋を渡る

 吉田 修一(文春文庫)
 パレード+悪人+時事ネタという感じ。都議員と里見の話が特に面白かった。

ウォーク・イン・クローゼット

 綿矢 りさ(講談社文庫)
 表題と「いなかのすとーかー」という話も収録。いなかのすとーかーが怖かった。「主人公みたいにとらえることも出来るけど私は出来なさそうかな……」という感じだったので、表題はまさに読みたかった、言語化しづらいするまでもない30歳直前女性のもんやりが書かれていて良かったです。